みな殺しの拳銃
みなごろしのけんじゅう

日活ニューアクションを牽引した長谷部安春の監督3作目となるハードボイルド・アクション。宍戸錠を主演に迎え、ヤクザ組織に立ち向かう兄弟たちの血みどろの戦いをモノクロの映像でスタイリッシュに描く。

赤沢興業の幹部・黒田竜一は会長・赤沢に殺しの仕事を命令される。相手は竜一に惚れて赤沢のもとから逃げてきた赤沢の女だった。竜一は同じ幹部仲間・白坂立会いのもと一発で女を射殺する。そのことを知った竜一の弟でクラブを経営する英次と末弟でボクサーの三郎は、兄へのむごい仕打ちに憤然とするのだった。たまりかねた三郎は赤沢と喧嘩を引き起こし、彼のボクシングジムをさっさと辞めてしまう。だが赤沢も黙ってはいなかった。三郎は帰り際を襲われ、両手を無残に潰されて二度とリングに立てなくなってしまう。さすがの竜一も三郎の変わり果てた姿を見た途端、赤沢興業から足を洗う決心を固める。「お前との仲もこれが最後だ!」無二の親友だった竜一と白坂も明日からは敵味方に分かれて対決する運命をたどっていた。翌日になると赤沢の嫌がらせが始まり、弟・英次のクラブは殴り込みをかけられてめちゃくちゃにされてしまう。竜一、英次、三郎の黒田3兄弟の腹の虫は収まらず、赤沢一派に反撃を開始する。数日後、竜一の台頭に手を焼いた会長・赤沢が和解を提案してきた。しかし用心深い竜一はあっさり断ってしまう。今度は赤沢も黙ってはいなかった。たちまち逆襲に転じ、赤沢一派の仕返しは日を増すごとに激しさを増していく…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/9/6
モノクロ/89分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2436m
日活
【東京都】東名高速道路(当時は建設中)
【神奈川県】横浜市