七人の野獣
しちにんのやじゅう

3億の金を狙う殺しのプロフェッショナル七人がくりひろげる息もつかせぬ凄絶アクション。スリルとサスペンスにみちた痛快大作

その夜、木戸次郎は波止場の倉庫で開かれていたダイス賭博に加わっていたところを、突然踏み込んだ刑事に捕まってしまったが、連行されたところは警察署ではなく、海岸のビルの地下室だった。刑事たちは特捜班と名乗り、チーフの佐東という男が木戸だけを捕まえたのは、秘密の仕事を頼むためだったことを明らかにした。佐東は木戸の前歴を知っていた。木戸は元神奈川県警の腕利き刑事で、全国射撃大会に二年連続優勝したほどの猛者だが、三年前密輸事件を捜査中に相沢組組長を射殺したために退職するといった暗い過去を背負っていた。佐東が木戸に頼んだ仕事とは一人の男を救出することだった。その男は三日前に突如行方不明になった原子力研究所の技師の萩原で、国籍不明の男カルロスによって葉山にあるセイラム大使館所有の別荘に監禁されていることが判明したが、そこは治外法権で警察は手が出せない。そこで間もなく親善パーティーを偽装して行われる各国秘密機関の萩原技師の入札に潜入して、萩原を救出するのが木戸の役目だった。佐東は入札のために秘密機関が持ち込む金が三億になること、それを奪ってもいいことをほのめかし、準備金として五百万を木戸の前に置いた。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/8/1
92分/8巻/2531m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(三渓園)/鎌倉市(鎌倉駅・ホーム、同・駅前)/葉山町(別荘、海岸)/逗子市(逗子駅)/横須賀市(横須賀駅)
【千葉県】船橋市(カーベキュー) 
【静岡県】伊東市/横須賀線/天城高原