花を喰う蟲
はなをくうむし
現代の社会とモラルに挑戦し、すさまじい人間の執念とセックスを斬新なキャメラ・アイで描いた黒岩重吾原作の映画化異色篇。
不良女工の奈美は、仲間の陸たちと横浜で狂ったように遊び呆けていた。生活のすべてに退屈し、刺激を求めて黒人に喧嘩を売った彼女らは警官に追われたが、都会的な中年紳士・香本に助けられた。あどけない美貌のなかに時折ちらつく小悪魔的な影、しなやかな肢体-奈美に興味を持った香本はナイトクラブに案内し、ついにはホテルにまで連れ込んだが、彼女の身体には指も触れずに去った。しかし香本はこの時「より美しく、そしてえらくなりたいなら俺のところへ来い」と囁いていた。その一言に魅せられた奈美は数か月後、見違えるように美しくなり、香本の狙い通り数々のミス・コンテストで栄冠を勝ちとっていくが-。
日本 製作:日活
日活
1967
1967/6/15
モノクロ/91分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2730m
日活
【山梨県】山中湖