君が青春のとき
きみがせいしゅんのとき

原宿族の生態にスポットを当てる活動的な女性ディレクターに吉永、原宿族に山本が扮し、現代の青春と愛の在り方を描く青春巨篇。

木所香の提出していたドキュメント番組「君が青春の時」という企画が採用され、テレビの女性ディレクターとしてはじめて制作を担当することが決まったとき、香は制作会議で、体当たりでやることをスタッフに誓った。その企画は原宿族の生態を描くもので、その無意味さをえぐり、現代の青春の在り方に疑問を投げかけるのがテーマだった。この企画のヒントは高校時代からの親友の北川冴子だった。冴子は美人で学問もでき、声楽家の卵として洋々たる前途を約束されていたにもかかわらず、ある時いとも簡単に原宿族のプレイボーイにひっかかり、将来を投げ捨ててだらけきった生活に落ち込んでしまったのだった。制作部長の石田の紹介で、その日さっそく有名な構成作家江波良太のところへ構成を頼みにいった香は、江波のOKをとったものの、そのために恋人の五郎とのデートに遅れ、五郎を怒らせてしまったが、初めての仕事に対する情熱は恋人へのそれよりもはるかに香の心を占めていた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/6/3
94分/8巻/2580m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】港区(TBS会館)/千代田区(逓信総合博物館の屋上、清水谷公園)/渋谷区(原宿(ドライブ・インなど))