恋人をさがそう
こいびとをさがそう

西郷輝彦20才の誕生日を記念して雑誌「平凡」が連載した同名小説の映画化。正義感あふれる高校生を西郷が演じた歌謡青春大作。

大学受験を目前に、高校三年の伊地知哲夫の母あつ子が交通事故で入院した。事故は轢き逃げで、犯人はなかなかあがらない。 幼い時父親に死なれ、母一人子一人の貧しい環境に育った哲夫は、手術費を稼ぐためアルバイトをすることに決めた。クラスメートで、哲夫の個人的マネージャーと自称する桂木田鶴子の父の世話で、彼は毎朝新聞の発送部で働くことになった。哲夫は、アルバイトと母の病院通いの合間に時間ができると新聞社近くの喫茶店で勉強し、ウェイトレスの佳子と顔なじみになった。そんな哲夫に嫉妬した、同じ発送部で働くチンピラあがりの猿金が、ある日突然殴りかかってきた。これを機会に、田鶴子の父・桂木は哲夫を発送部から編集局へ移した。生前父が新聞記者で、自分も将来記者志望だった哲夫にとって夢のような話だった。ある日、東京の女子大に通っているという、九州出身の鮫島幾子が哲夫を訪ねてきた。母と絶縁している祖父・達之助が哲夫に会いたいという。母に相談し、哲夫は天草一の財閥・伊地知家の門をくぐった。実は達之助は、哲夫を伊地知家の後継ぎにし、幾子と結婚させようと企んでいた。幾子には長太郎というフィアンセがいるが、経営のことで頭の古い達之助と喧嘩したことから哲夫との話がもちあがったのだ。 噂通りの頑固爺さん達之助に、哲夫は気風の良さを気に入られてしまったが、彼は東京へ帰った。母の病院へ行くと、毎朝新聞の記者が来ていて、轢き逃げ犯は政界の黒幕の息子・桑名一彦らしいと告げられた。 哲夫は加納の助手として一緒に犯人捜しに乗り出した...。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/5/20
カラー/81分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2225m
日活
【東京都】調布市(電気通信大学グランド)/新宿区(早稲田予備校)、GQ/千代田区(日比谷公園)大田区(羽田空港、ロビー、外)
【熊本県】熊本市(明徳寺)/天草市(殉教公園、下田温泉祭り)/上天草市(パールライン橋、水族館)/益城町(熊本空港)