燃える雲
もえるくも

渡哲也が空のガードマンと呼ばれる航空検察官に扮して大暴れする痛快アクション。後に『野良猫ロック』シリーズなど日活ニューアクションの傑作を放つ長谷部安春が、藤井鷹史の名で脚本に参加している。

事故で会社を追われた極東航空の副操縦士・朝比奈隆は工事現場で働きながらも、空への憧れを捨てきれないでいた。そんな時、航空検察官事務所の宗方課長から声をかけられ、航空検察官として働くことになる。航空検察官とは、密輸やあらゆる悪事で不法侵入してくる怪飛行機を取り締まる空のガードマンだ。朝比奈は勤務まもなく、バンコクから密航してきた正体不明の女が空港で射殺された事件を担当する。殺されたのは香港で失踪したショーダンサーで、背後に大がかりな密輸組織があるようだった。航空検察官の秋山と久保は殺されたダンサーと関係のあったエンジェルプロを調査し、朝比奈はあるクラブで踊るマチ子を調べた。しかしその様子はクラブの社長・林や黒田、エンジェルプロの社長・立花に筒抜けで、朝比奈は立花の用心棒・増沢に狙われてしまう。一方、香港に飛んだ航空検察官の貝塚から、事件の鍵を握るヤンミンが来日するとの連絡が入った。立花は踊り子を海外へ送り出し、ヤンミンがそれをさらって売り飛ばしていたのだ。ところが立花とヤンミンは黒田が雇った殺し屋・張志景に狙撃されてしまう。数日後、日本上空に怪飛行機が侵入。超低空で逃げ回る怪飛行機を朝比奈が目も覚めるような追跡飛行で着陸させるが、乗っていたのは黒田だった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/5/3
カラー/93分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2549m
日活
【東京都】大田区(羽田空港(管制塔、滑走路))/調布市(調布飛行場)
【富山県】富山市(富山空港・滑走路)