秩父水滸伝 影を斬る剣
ちちぶすいこでんかげをきるけん

秩父水滸伝シリーズ第2弾。英樹が“秩父の小天狗”と異名をとる小野派一刀流の使い手に扮し、若き剣豪ぶりをみせる痛快アクション

明治初期――世は文明開化の自由に酔いしれていた。街道筋には安泰ムードに増長する、やくざやならず者がわがもの顔に横行し、善良な市民から“世話やき料”と称し多額の金を奪い取っていた。ここ飯能の町も、仙造を頭とする御神楽一家が羽振りを利かせていた。仙造はこの町一番の旅館・駿河屋の乗っ取りを企み、バクチ好きの駿河屋の極道息子精次に目をつけ、バクチに誘い込んで多額の借金を作らせその証文をカタに駿河屋に乗りこんできた。だが、駿河屋の主人治平はきっぱりとその申し出を断った。借金のカタをつけられぬ精次は御神楽一家から追い廻された。そんな精次を救ったのは、近々この町で剣術興行の幕を開く一座の花形、女剣舞師の佐久間花子だった。たかが女とせせら笑う御神楽一家の連中を次々に倒していく花子を驚嘆の眼で見つめているのは、国情の混迷に眉をひそめ、告示に奔放しようと東京に向かう途中の一ノ瀬桂二郎と、ひょんなことから知り合い同宿した早乙女玄吾の二人だった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/4/9
84分/8巻/2298m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【埼玉県】飯能市
【栃木県】足利市