命しらずのあいつ
いのちしらずのあいつ

ギター片手に生れ故郷、博多へ舞い戻った流れ者・旭が、得意の早射ちと鉄拳でヤクザと決死の対決をみせる痛快娯楽大作。シリーズ第三弾。

非情なヤクザの世界から足を洗い、ギター片手にさすらいの旅を続ける都築は、相棒の熊五郎と共に生まれ故郷の博多に三年ぶりに戻ってきた。というのも、親友の哲夫が忽然と姿を消したという報せを、その妹である美津子から聞かされたからだった。都築と哲夫は堅気に生きる約束で一緒に足を洗った仲だった。二人が組を抜けて間もなく、親分が原因不明の火事で死んだこともあり、組は衰退の一途をたどっていたが、親分の遺産を受け継いだ幹部の長谷部が新興会社の大村産業に食いつき、今では副社長の座におさまって実権をふるっているのだった。都築は哲夫を探す手始めに長谷部が経営するクラブへ顔を出した。ダンサーの明美から恋人である新次を紹介された時、都築の鋭い眼光が光った。新次が留めているネクタイピンは、紛れもなく都築が哲夫にプレゼントした代物だったのだ。新次は長谷部の配下からもらったと言い、都築の胸中には不吉な予感が渦巻き始めた。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/4/9
カラー/91分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2486m
日活
【福岡県】福岡市(博多パラダイス・壱岐対馬乗船場)、新天町・ゑり新呉服店、水上公園(日活九州支社からの俯瞰あり)、大濠公園、平和台球場、キャバレー「上海」、板付空港、生の松原、奈多の浜、福岡競艇場、築港、西戸崎炭鉱跡、壱岐‐対馬航路の対州丸船上)/朝倉市(原鶴温泉)/太宰府市(太宰府天満宮)
※河上喜史朗の声は雪丘恵介がアフレコしている。