二人の銀座
ふたりのぎんざ

和泉・山内コンビの同名ヒット曲の映画化。お針子の乙女と学生バンドマンが、逆境の作曲家が作った曲をヒットさせるまでの恋と友情の物語。

公衆電話ボックスで会話に夢中になっていた瀬川マコは、イライラしながら順番待ちをしている大学生・木村健一に顔をそむけて表へ出ると、ボックスに楽譜を落としたまま行ってしまった。楽譜を見つけた健一は後を追ったが、マコの姿は既に見えなかった。健一は、友人三人と“東南大学 ヤング・アンド・フレッシュ”というバンドを作り、プロになりたいと願っていた。ステージの休憩時間、彼らは拾った楽譜の演奏をすると、意外にも客に受けた。一方マコは、姉・玲子が大切にしている楽譜を落としたことに気づき、電話ボックスに忘れたことを想い出したが、遅かった。ジャズ喫茶では健一たちの演奏「二人の銀座」が熱狂的に受けていた。友人の友子から話をきいたマコは彼らを訪ね、曲は姿を消した姉の昔の恋人・戸田周一が作ったものだから、楽譜を返してくれるようにと言った。しかし健一の情熱に負けたマコは、戸田が戻ったら返すという条件で曲を貸すことにし、戸田を探し始めた。しかし玲子から戸田を探すのはやめるよう怒られてしまった。「二人の銀座」はヒットにヒットを重ねた。そんなとき“ジャズ・フェスティバル”が計画された。週刊誌は健一の作曲ということで「二人の銀座」を取り上げた。しかし騒がれるほどに胸が痛む健一はジャズ喫茶の支配人・小泉に「実は戸田周一郎さんの曲です」と告白したが、小泉から「戸田は盗作でレコード界から閉め出しを喰った。これからも健一の作曲でいくことにしよう」と言われてしまう…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/2/25
モノクロ/80分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2172m
日活
【東京都】千代田区(日比谷公園)/中央区(銀座通り、西銀座センター街、晴海埠頭、銀座並木通り)
【神奈川県】川崎市(川崎駅前商店街)