不死身なあいつ
ふじみなあいつ

さすらいの旅を行く旭が神戸から鹿児島に舞台を移して、大いに歌い大いに暴れまくる娯楽アクション。「あいつ」シリーズ第二弾。

鹿児島市内の小さなバーに、既に死んだと思われていた都築がギター片手にひょっこり姿を現した。「兄貴!」かねてから都築の行方を捜していた流しの相棒・熊五郎は思いがけない対面に大喜び、早速自分の下宿先へと案内した。都築は元々日本各地に勢力を誇る組織暴力団の幹部だったが、その世界から足を洗いたいと願い出たため、ボスである瀬戸内から凄絶なリンチを受けて神戸沖へ沈まされた。しかし、たくましい生命力で何とか生き延びたのだった。九州の新天地で新たにやり直す、そんな都築のホッとした思いも束の間、熊五郎の口からこの街もままならないことを知った。解散したはずの瀬戸内率いる暴力団の九州支部が次第に息を吹き返しつつあるというのだ。ハジキをギターに持ち替えて堅気を誓った都築だったが、善良な市民が暴力を振るわれている光景には我慢ならなかった。そんな葛藤を抱えている頃、都築は思いがけない女性に再会した。神戸で一時は情を燃やし合った歌手の弓恵である。しかし弓恵の表情はどことなく暗く、それには都築も関係するある理由があった。

日本
製作:日活 配給:日活
1966
1967/1/14
カラー/87分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2378m
日活
【鹿児島県】鹿児島市