不敵なあいつ
ふてきなあいつ

ヤクザから足を洗い、ギター片手にさすらいの旅をする流しが、港町で新興ヤクザと真っ向から対決する娯楽アクション。

ギター片手にさすらいの旅を続けている浩介は横浜に流れ着いた。彼は元々巨大な暴力団組織にいたが、親友が組長の手によって残酷な死を遂げたことから足を洗うことにした。今夜もバーでかき鳴らすギターはその亡くなった親友にもらったものだった。そのバーで浩介は熊五郎と知り合う。同じ流しである熊五郎がチンピラに絡まれていたところを浩介が助けたのだ。ひょうきん者の熊五郎だったが、結婚を誓った女性と再会を果たすため一年ぶりにこの街にやって来たのだという。浩介は彼の恋人探しを手伝いつつ、この街に腰を落ち着けることに決めるが、この街の未来も明るくなかった。乱暴な新興ヤクザが大手を振っていたからだ。浩介は自分には関係のないことと腹を決めていたが、とあるバーで一曲流した後、連中に因縁をつけられ袋叩きにあってしまった。それでも自分は関わるまいと手を出さずにいた浩介だったが、数日後、熊五郎がまたもやこてんぱんに殴られているのを目の当たりにし、遂に怒りの鉄拳を振るってしまう。そして元ヤクザである自分の正体が新興ヤクザたちに広まることになり…。

日本
製作:日活 配給:日活
1966
1966/10/8
カラー/87分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2381m
日活