西郷輝彦演じるボート船員が、まだ見ぬ母を探し台湾を巡る。そこで出会う美しき姉妹との恋や、東京に残してきた妹との絆を描く感動の青春作。名曲「星のフラメンコ」の映画化。
商船学校の学生である英司は、夏休みを迎えるとすぐに東京に住む妹・チノの元へ飛んで帰った。この兄妹は二十年前に台湾で生まれたが、数年後には母を残して日本へ上陸、間もなく父も失って今は家族二人きりだった。「母はきっとどこかで生きている…」二人はそんな淡い希望をもって日々生活していた。そんなある日、チノの婚約者であり、英司の先輩で憧れの存在でもあるボート船員・哲の計らいで、台湾行きの次の一航海を英司が任されることになった。台湾に着くと英司は念願だった母親探しを始める。そこで母が以前勤めていたという小学校へ辿り着くと、華琴という美しい教師に出会った。華琴にも協力してもらい、何とか母の以前の住所を記した戸籍台帳を見つけたが、そこに書かれていたのは華琴の現住所と全く同じ場所だった…。