青春にすべてを賭ける青年に渡哲也が扮し、幸せうすき清純な女性との静かで激しい恋と愛を、城卓矢の魅惑のメロディにのせて贈るロマン大作。

ナイト・クラブやキャバレーに踊り子を紹介しているオリオン・プロの若社長・火野隆三は、父の代からのやくざ稼業を捨て堅気の生活に馴染もうとしていたが、片腕と信じていたマネージャー前田の不始末の責任を負い、刑務所へ入った。数年の歳月が流れ、盛り場のネオンは昔と変わらなかったが、出所した隆三を待っていたのは、父の死とエロダクションになり下ったオリオン・プロの変わり果てた姿だった。この間、前田は新々プロの大崎に寝返り、小城と塚原の二人だけが隆三の意志を継いで、流しをやりながら頑張っていた。早速オリオン・プロの再建にのり出した隆三だったが、大崎の脅しや嫌がらせの恐怖に怯え、タレントは戻ってきてくれない。しかし、昔世話になった隆三を慕うキム・松村だけは、彼の元へ戻ることを願っていた。やがて、西銀座のキャバレーでショーをやらせて貰えることになった隆三は、その帰り道にチンピラからあけみという娘を助けた。いよいよショーの日がやってきた。ところがキムが苦心して集めた四人の踊り子は、大崎に監禁されてしまった。この危機を救ったのは、あけみだった。彼女の仲間、お千代たちが即興で踊った踊りが好評を博し、ショーは大成功をおさめた。これを機にパンチ・ガールズが誕生し、彼女たちの人気でオリオン・プロは徐々に新々プロを押していった。そんなある日、過労からあけみが倒れた…。