帰らざる波止場
かえらざるはとば

麻薬組織の罠にはまった世界的ジャズ・ピアニストが、復讐のために訪れた横浜で財閥の未亡人と恋に落ちる。石原裕次郎と浅丘ルリ子の共演で贈るムード・アクション。日活映画初出演の志村喬が重厚な演技をみせる。

世界的ジャズ・ピアニストの津田史郎は日本に帰国したその足で恋人・京子のもとへ急いだ。だが京子は他の男とベッドを共にしていた。逆上した史郎はその男・長江と揉み合っているうち、誤って長江の拳銃で京子を射殺してしまう。呆然とする史郎を長江が殴りつけ、史郎はその場に失神した。長江は昏倒した史郎の上衣の肩パットの中からコカインを取り出すと、その場から去って行った。史郎は知らぬ間に麻薬の運び屋にされていたのだ。それから3年後、京子殺しの罪で服役していた史郎が出所した。史郎は自分を罠に陥れたのは誰か真相を聞き出すべく、以前自分のマネージャーをしていた新村を訪ねる。だが新村は何も知らないと返答をしぶった。地廻りの男から長江がジョッキーのジローと名乗って競馬場でのみ屋をやっていると聞き競馬場へ急ぐが、ジローの足取りは掴めなかった。そんな時、史郎は憂いを含んだ美しい横顔の女・水沢冴子に出会う。冴子は3ヶ月前まで大阪の財閥・水沢の妻として生活していたが、水沢の死後その遺産相続のことから大阪に居づらくなり5億円の遺産を持って外国へ渡るため横浜へ流れてきたのだった。一方、横浜に巣食う麻薬組織のルートを追っていた江草刑事は、復讐に燃える史郎が麻薬組織を暴こうと動き廻るのではないかと、史郎の出所後、彼の後を付け廻していた。そんなある日、史郎は冴子に再会し二人は恋に落ちる。二人の楽しい生活が始まり、復讐を忘れたようにふるまう史郎を江草刑事は歯がゆく思うのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1966
1966/8/13
カラー/88分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2425m
日活
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