日本仁侠伝 血祭り喧嘩状
にっぽんにんきょうでんちまつりけんかじょう

仁侠伝シリーズ第1弾。好きでヤクザの世界に入った青年が、義理と人情の世界に男の怒りを叩きつけて斬りまくる激情の仁侠アクション。

明治末期から昭和にかけての房州、この一帯を仕切る黒岩一家をある青年が訪ねてきた。背中一杯に唐獅子と緋牡丹を彫り込んだこの男、またの名を緋牡丹の銀次郎といい、東京の名家出身ながら自らやくざの世界へ飛び込んできた変わり種である。この日から銀次郎は黒岩一家に身を置くことになったが、親分の金助は極悪非道を尽くすやくざと知った。一方で銀次郎の世話を焼いてくれる子分の宮川とは気が合い、やがて二人は兄弟分として固い絆で結ばれていった。ある日、黒岩組が開帳していた造船所の賭場へ白浜組が殴り込みをかけてきた。現場へ急遽駆け付けた銀次郎は、親分の金助に襲い掛かる般若の面を真っ二つに斬り払った。次の瞬間面の下から現れたのは、なんと白浜組女組長である小春の美しい顔だった。後日、銀次郎は女性の顔に刀傷を負わせた自分の愚かさと、謎の死を遂げた宮川を思い、黒岩組から足を洗って、ほとんど無一文で旅に出ることにした。しかし時を同じくして、幻の清次という拳銃使いの名手が「緋牡丹の男」を仇と決めて探していた。

日本
製作:日活 配給:日活
1966
1966/4/10
カラー/89分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2425m
日活
【茨城県】常総市(水海道)