賭場の牝猫 捨身の勝負
とばのめすねこすてみのしょうぶ
牝猫シリーズ第3弾。女親分・野川が女の意地と根性をサイコロ一筋にかけてヤクザ世界へ斬り込む色気とスリル満点の娯楽女任侠篇。

イカサマ賽を作ったのがもとで象牙彫りの名人、父親の金次郎をヤクザに殺されてしまった雪子は、執念にかられて女壷振り師を志し、見事に父の仇をうった。そして今また父の遺骨をしっかり抱きしめながら想い出の東京を後にローカル線に揺られていた。壷を振れば超一流、一部の隙も与えない鋭い雪子の目。小粋な和服姿に身を包んではいたが、白い柔肌にくっきり刻まれた刺青は女親分の風格を十分漂わせていた。父の親友だった郡司親分のもとへ身を寄せる決心でふらり田舎の温泉町に降り立った雪子は、待ち伏せしていた舞坂興業の子分に車で連れ去られてしまった。残忍な笑いを浮かべる舞坂に雪子は少しもひるまず双肌脱いで威勢の良い啖呵を切った。舞坂の鋭いドスがあわや雪子の胸に刺さろうとした瞬間、舞坂の客人、山口がこれを制し雪子は危ういところを救われた。翌日、常楽寺に父の遺骨を納めた足で郡司組を訪れた雪子は、そこで偶然にも列車内でのスリから助けてやった老人仙吉に出会った。舞坂興業は郡司組の劇場”新風座”の興行権を虎視眈々と狙っているのだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1966
1966/3/12
80分/7巻/2184m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】湯河原町
【静岡県】熱海市(網代港)