マカオの竜
まかおのりゅう

“東洋の秘宝”をめぐる、小林旭演じる“マカオの竜”と、宍戸錠演じる“東京湾の海賊”との死闘を描くダイナミックアクション大作。

暗黒の海に、さまざまな犯罪を秘めた国際港・横浜に、スーツケースを持った一人の男がおりたった。香港の宝石会社から依頼され、盗まれた数億円のダイヤの行方を追って日本へやってきた、通称“マカオの竜”だ。この頃、東京湾では会津を頭にする海賊が出没し、大混乱に陥っていた。竜が捜し求めているヒンズー教の名宝“ヒマラヤの星”は最初、密輸グループ塚田一派によって日本へ運びこまれたが、湾内で会津一味に襲撃され、今では会津の手中にあった。そんなこととは知らぬ竜は、クラブ「シーホーク」支配人の塚田と、ダイヤを六千万で買いとる約束を交わした。その帰り路、竜はチンピラに襲われそうになったバレエ教室の教師・奈美を救った。美しさの中に影を持つ不思議な彼女は、二年前に死んだ塚田船舶の船長の娘で、今は会津にだまされて女スパイを強いられていたのだ。 奈美に案内されたホテルの部屋には盗聴マイクが仕掛けられ、竜の会話は会津に筒抜けになった。が、竜はそんなことは百も承知。会津一味も、塚田一派も、竜の三十万ドル入りのスーツケースを狙っているに違いなかった。翌日、会津が山下公園で竜を襲うも失敗。一方、塚田は情婦リエを利用して竜を騙し、スーツケースを奪ったが、彼女は会津一味にそれを手渡した。リエは塚田一派に見せかけ、実は会津の妹でありスパイだったのだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/12/15
モノクロ/84分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2296m
日活