国際刑事警察の秘密刑事に扮するアキラが偽ドル偽造団に挑む娯楽アクション大作
深い霧が立ち込めるバンコックのメナム河畔に、ある日二人の死体が浮かんで発見された。一人は国際刑事警察機構(I.C.P.O.)の一員・ミッシェル・アンダーソンでもう一人は身元不明の日本人であることが後に判明した。パリに本拠を持つI.C.P.O.は俄然色めき立ち、特別捜査官・X1005号、通称・辺見真介は早速パリからバンコックへ飛んで捜査を開始した。ミッシェルの靴底に隠された積荷のリストを手掛かりに日本の自動車を扱っている“南洋貿易”が捜査線上に浮かびあがってきた。折からバンコックでは日本製の偽ドル紙幣が出回って世間を騒がせていたが、ひょっとするとこれもこの殺人事件と関連があるのではないか、辺見の勘が鋭く働き始めていた。ほどなく偽ドル事件の謎を秘める日本へ出発した辺見は、機上でダンサーのアンジェラ、そして康子という得体の知れない女性ふたりにめぐりあった…。