怪盗X 首のない男
かいとうえっくすくびのないおとこ

世界を股にかけて神出鬼没、不敵の怪盗ブラック・ジョーと警察、青年探偵の凄絶な葛藤を大スケールの仕掛けで放つ画期的な痛快娯楽大作。

忽然と現れた怪盗Xこと、ブラック・ジョウ。彼は、戦時中、軍によって無理やり強奪された先祖伝来の巨額の宝石類が、敗戦によってうやむやにされ、いまだに返還方法すら考えられていないことを怒っていた。ジョウはそれを恨んで死んだ父が失った財産に匹敵する宝飾類を、この日本中から奪い取ろうと決意した。ある宝飾展で“ネパールの鳥”という宝石と金でできた鳥の彫刻が注目を集めていた。それを取材に来ていた女性週刊誌のカメラマン相川玲子とその恋人大里浩次は、入ってきたインド衣裳の男女にふと気をひかれた。数分後、会場に白煙が立ち込め火事だと大騒ぎになった。が、それがウソだとわかったときには“ネパールの鳥”は煙のように消え失せていた。これが怪盗ブラック・ジョウの投げつけた最初の挑戦状となった。たちまち世間は騒然となり、玲子は編集長を説き伏せこの特集を追いかけることとなった。警察も色めき立ち、浩次の叔父・大里警部も、かつて外国で見せた怪盗逮捕の腕を見込んで浩次に応援を依頼してきた。玲子も話題を盛り上げるため、父・徳三の持っていたガラクタの骨とう品“ブラック・マリア”をジョウが一週間以内に奪う旨宣言したと週刊誌に書き立て、浩次はいやでもジョウと対決せねばならなくなった。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/10/22
モノクロ/7巻/2250m/82分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(聖徳記念絵画館前)
【神奈川県】横浜市(新横浜駅・駅前、同・構内、同・ホーム、横浜ドリーム・ランド、山手、江の島ヨットハーバー)