男の紋章シリーズ第9弾。旅修行中の大島竜次が、留守中、大島一家の縄張りを守るために兇刃に倒れた母の弔いに、怒りの白刃を振って暴れまくる激情大作。
旅行法中の大島竜次は、可愛い子分の虎鮫と辰を残して、またあてどない三年旅を続けている。残された虎鮫と辰は紙芝居屋になり、竜次逢いたさに旅から旅へと流れ歩いていた。とある町にたどりついた虎鮫と辰が子供を集めて紙芝居を熱演していたところ、町のボス紋二郎一家から挨拶なしの商売をさせとく訳にはいかないと散々な目に遭った。紋二郎から「紋二郎一家には、東海の大親分、大島竜次親分が客分でいなさる」と聞かされ、二人は大喜びで紋二郎に案内されたが、そこには竜次を名乗り甘い汁を吸っていたペテンの三太がいた。化けの皮をはがされた三太から、竜次は加納組で名を隠し、牧割り、掃除と修業を積んでいると聞かされた。ある夜、加納組の縄張りで女郎が逃げ、皆で手分けして探し求めたが、竜次はもの悲しい女郎の顔を見て逃がすのだった。腹を立てた加納組は竜次に殺到し大乱闘になった。そこへ、三太に案内された虎鮫と辰が加勢し、また三人旅が始まった…。