泣かせるぜ
なかせるぜ

計画的に貨物船を沈没させ、保険金をだまし取ろうとする船主の陰謀を知った二人の船乗りが、悪玉一味と闘う海洋アクション。デビュー間もない渡哲也と石原裕次郎の初共演作!

白鷲丸の二等航海士・浩は船長の山路とともに、10日後の出航に備えて乗組員を探していた。山路はこの清水港で海の愚連隊と陰口を叩かれる第五黒潮丸の連中を乗組員にし、彼らに昔の夢と自信を取り戻させようと考えていた。宏は大反対するが、最後には山路の意見にしぶしぶ従った。第五黒潮丸の船長・伸作は元はれっきとした貨物船の船長だったが、ふとした事故で貨物船を追われ、今ではちっぽけな漁船の船長をしていた。そんな伸作を黒潮丸の連中は大将と呼んで慕っていた。山路と浩は第五黒潮丸を訪れ、乗組員と伸作に白鷲丸に乗ることをすすめるが、もう二度とちゃんとした船には乗れないと思っている乗組員たちはその提案を頭からはねつけるのだった。どうしても黒潮丸の連中を諦めきれない山路と浩は彼らが飲んでいる店に出向く。だが伸作に嫌な顔をされたことがきっかけで両者は大乱闘になり、警察に留置されてしまう。翌日、船主・渋川の尽力で釈放された伸作以下黒潮丸の連中は、勇んでマグロ漁へと出航した。だが漁場に向かう途中、船内でプロパンガスが爆発する。またしても伸作の船が沈んだということで港は大変な騒ぎ。船主の渋川もとうとう伸作たちをクビにする。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/9/18
カラー/94分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2555m
日活
【東京都】中央区(勝鬨橋、隅田川)
【神奈川県】逗子市
【静岡県】静岡市(清水の街の俯瞰、清水港江尻岸壁、次郎長通り、駿河湾、三保の松原)