三匹の野良犬
さんびきののらいぬ

新たに打ち出した大型アクション路線の第一弾で、旭・ジョー・和田の三大スターの顔合わせ、007顔負けの仕掛けと壮大なスケールで繰り広げられる超娯楽大作

死刑囚・岡本隆を乗せた列車が一路刑務所のある最果ての地へ向かって走っていた。絞首台のある刑務所が彼を待っているのだ。岡本は護送の刑事に体当たりを喰わせると必死に車外に飛び出した。外は大きな川、岡本の身体は吸い込まれるように濁流に消えていった。数時間後、東京に向かうハイウェイを走るスポーツカーに、どうやって紛れ込んだのか、岡本はちゃっかり便乗していた。運転しているのは、英次と名乗る年は若いが一癖も二癖もありそうな当節流行のアイビー型野郎。英次はラジオのニュースで岡本の正体を知っていた。が、なぜか非常線でも巧みに車を外国ナンバーにすりかえ、岡本をパイロットに変装させてパスさせてしまった。東京に戻った岡本は、ボスの片桐の邸に向かった。岡本は横浜の保税倉庫に単身押し入り、巨額の工業用ダイヤを強奪、警備員を射殺した罪を問われたのだが、事実は違っていたのだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/9/4
86分/8巻/2343m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】横浜市(横浜港大桟橋)/川崎市(東海道線・多摩川鉄橋)
【静岡県】下田市