太陽が大好き
たいようがだいすき

鉱山閉鎖問題に取り組む一青年が、恋人に励まされながら、明日を信じて生き抜こうとする青春を描いた感動の純愛ドラマ。

閉山になって昔の面影がなくなってしまった鉱山町の長屋に栄子ら竹山家の三人が住んでいた。栄子は失業中の父親の代わりに働きながら夜学に通い、栄子と同じ長屋に住んでいる松下宏は閉山反対運動で栄子の兄・多吉郎が書記長を務める組合の青年部の活動をしていた。争議は仲間割れによって失敗に終わり町を捨てて行く人々が増えていく中、宏の一家もこの町を出ていくことに決まるが、栄子は宏と離れることに淋しさを感じ、そして、こんないじらしい栄子を見た宏もこのまま栄子を置いて町から出て行くことに抵抗を感じていた。宏はこの町で生きていくために高校進学を考え、染色工場で働き始める。栄子も宏と同じ職場で働くことになり、二人の間に久しぶりに明るさが戻ってきたある日、宏が独立するために貯えていたお金が紛失していることに気づく。バクチ好きの父親がお金を持ち出したことを知った宏は抑えることの出来ない怒りに燃えるのだった…。

日本
製作:民芸映画社 配給:日活
1965
1966/5/11
モノクロ/92分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2512m
日活
【福島県】平市周辺/内郷市(大畑炭鉱)/猪苗代湖畔