明るくて元気、そして何よりちゃっかり者のお手伝いさんを吉永小百合が演じ、浜田光夫と共にその魅力を画面いっぱいに描く青春大作。
桜子、久子、中子の三人は同じ大阪の短大を卒業した親友同士だった。しかし、ちゃっかり者の桜子が会社を辞めてお手伝いさんになると言い出した時にはさすがの二人も目を丸くした。特に桜子に密かに好意を抱く久子の兄・圭太は断固反対したが、桜子の決意は固く、準備として家事サービス訓練所にも通ったという。やがて桜子は高級住宅地に住むテレビ作家の浪花家のお手伝いさんになった。運転手付きの自家用車、ベッド付きの独立した女中部屋、朝は遅く時間にルーズ…と、ちゃっかり者の桜子が選びに選んだ好条件だったのだ。浪花家の人々も桜子を気に入り、順風満帆な自身の生活ぶりを桜子が親友二人に話すと、二人は面白がった。一方で圭太の気持ちを知った中子は、桜子に圭太との結婚を勧めるが、桜子は圭太の収入が低いこともあり乗り気ではなかった。圭太はテレビの動物の声の吹き替えを職業としていて、確かに裕福ではないが、一途で愉快な青年だった。そんなある日、桜子は浪花家の主人が妻に隠れて不倫していることを知る。