青春の裁き
せいしゅんのさばき
空手二段の特技を活かして作られた、渡哲也の本格的主演第2作。やくざの父を持つ大学空手部員が、縄張り争いで窮地に陥った父を得意の空手で豪快に救う。
城南大学空手部員の菊男は、実はやくざの親分の息子だった。だが父の稼業を嫌って、学校で家庭のことはいっさい口にしなかった。ある日菊男は、父の兄弟分である山中組組長の葬式に渋々出席したが、新興やくざ阿久津組の子分にインネンをつけられる。一方式場の奥座敷では、父の辰造が死んだ山中の兄弟分と盃をかわした4人の親分衆と山中組跡目相続の話をしていた。山中組の跡目を継ぐべき嗣子が幼少だったため、話し合いの結果、成人するまで5人のうちの一人が後見人として立つことになった。年長の大熊親分からの推薦で辰造が指名されるが、阿久津だけが何故か難色を示した。だが阿久津の仁義をわきまえないあくどいやり方を前々から面白く思っていなかった辰造は、阿久津を後見人にしたのでは山中組のシマが危ないと、故人の残した一千万の借金をかぶって後見人を引き受ける。
日本 製作:日活
日活
1965
1965/4/14
モノクロ/86分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2351m
日活
【東京都】新宿区(南新宿のボーリング場)
※青山学院大学空手部所属の渡と明治大学ボクシング部出身の郷の対決がクライマックスシーンの見所。