さすらいは俺の運命
さすらいはおれのさだめ

ギャンブラーシリーズ第5作。黄金の左手ゆえに堅気になれない哀愁の男旭が、殺された恋人の償いをするため彼女の姉の窮地を救うという抒情を盛り込んだアクション大作

さすらいのギャンブラー氷室浩次は、ここ海の見える丘にやってきた。二度とダイスを持つまいと心に誓い、死んだ恋人利子の形見のペンダントをそっと握りしめて…。丘の上には利子の墓があり、姉の咲江と子供の順がお参りしていた。氷室の墓参は、派手なスタイルの娘杏子の猟銃の音に邪魔された。優しく杏子をたしなめた氷室は、ずっと前から彼をつけていたダイス造りの数珠を持ったキザな賭博師、やらずぶったくりの政に気づくと、先回りして胸倉をしめあげたが、政は「二人でこの土地のボス延岡の賭場で一儲けしよう」とニヤリと笑うのだった。しかし、氷室は「俺は氷室ではない」と云い捨てると去っていった。町では咲江の経営するレストハウスにやってきた楽団の連中が、延岡の子分に嫌がらせを受けていた。見かねた氷室は助け舟に入り、楽団を乗せたバスを運転してレストハウスにやって来た…。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/4/3
86分/8巻/2348m/イーストマンカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【神奈川県】真鶴町
【東京都】調布市(京王相模原線・京王多摩川駅前)