拳銃野郎
けんじゅうやろう

黒い背広に白い手袋、拳銃を握れば天下一品!高橋英樹扮する颯爽たる殺し屋が、非情なやくざ相手に大活躍する喜劇タッチの痛快篇。

刑務所から出所したばかりの若者と親爺は、早速チームを組んで街へ飛び出した。若い男はスゴ腕の殺し屋キラー・ジョーで、チンピラやくさどもの憧れの的だった。彼は持って生まれた義狭心から、親爺の一人娘の行方を一緒に探してやることにしたのだ。娘へのプレゼントに買った洋服を持って心当たりを訪ねた二人だったが、行方知れずになっていたうえ一文無しになってしまいガックリする親爺を、ジョーは明るく元気づけるのだった。翌日からジョーは盛り場をのし歩き、その鉄腕でたちまち顔を売ってしまった。親爺も負けずにタンカを切って応援。悪い奴らから巻き上げた金で新調した洋服で、紳士に早変わりした。その帰りに寄った理髪店でジョーと親爺は、このあたりのボス北村松五郎に雇われた殺し屋に襲われ、有金を全部を奪われてしまった。おまけに借りたばかりのアパートも荒らされ、管理人に追い出されてしまう始末。この北村組からの返礼に不敵に笑うジョーは、ハラハラする親爺を伴って高級ホテルの一番高い部屋に連泊。悠々と暮らしていたジョーは、ある日ホテルで行われた全国のやくざ連合発会式に紛れ込んだ。主催者が北村だと知り会場から逃げ出した親爺とは対照的に、ジョーは図々しく構えていた。しかし、挨拶に来た北村に化けの皮をはがされてしまったそのとき、「ジョーさん」と抱きついてきたのは、殺し屋・洋次の情婦で、昔のジョーの恋人・可奈子だった。ますます怒った乾分たちと大乱斗になろうとしたとき、場内の電気が一斉に消えた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1965
1965/2/13
カラー/80分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2188m
日活
【東京都】港区(赤坂見附の高速道路)/中央区(水天宮)/大田区(羽田付近)/江東区(木場、錦糸町付近)
【神奈川県】川崎市(川崎埠頭)