現代悪党仁義
げんだいあくとうじんぎ
鮮やかな手口とチームワークで銭を巻き上げる新商売、その名は詐話師。ろくでなしコンビ宍戸・二谷が秘術をつくして渡り合う痛快アクション。
詐欺師は人を泣かせて金をふんだくるが、詐話師は笑って金を吐きださせる。詐話師・白神善六は出所するとき同房のコロシから借金の取り立てを頼まれ、謝礼三十万で引き受けた。シャバに出た善六は、道頓堀でイカス女さとりを口説きおとして五年間の性的空白を満たしたあと、もと同房のタコ焼屋・車新八の家を根城にした。翌日、善六と新八はコロシから借金した男を知っているコーチ屋の才助に案内され、うす汚いビルの三階へ行った。問題の男は“大神商事”社長と称する大場死四郎といった。コロシの代理人と聞いた死四郎はせせら笑ったが、うしろ暗いことをしているに違いないと睨んだ善六が警察に訴えると脅すと、四日後に支払うと約束した。ビルの入り口で善六たちは空巣常習のトビ健に会った。彼は「死四郎には気をつけた方が」と意妹深な言葉を残し、去った。四日後、善六は居留守を使う死四郎から八十万円を取り返した。ところが帰り道、男に追われていると助けを求める女しよりと意気投合し、ホテルへ行ったのが運のつき。眠り薬をもられ、八十万と自分の金まで盗まれ、おまけに駆けつけた巡査に強姦および無銭宿泊で逮捕されてしまった。ブタ箱に放り込まれた善六は、トビ健殺しが報ぜられた新聞を見て堺北署の那須刑事に身元を連格、そのお陰で釈放された。警察の調べでトビ健の住所がわかった善六と新八は、女房の美保を慰めにいったトビ健の家で、二人の結婚式の写真に死四郎としよりが並んでいる写真を発見した…。
日本 製作:日活
日活
1965
1965/2/3
モノクロ/103分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2815m
日活
【兵庫県】加古川市(加古川刑務所)
【大阪府】大阪市(天神橋、御堂筋、心斎橋、道頓堀筋、法善寺横丁、今里の露地、天王寺署、桜宮、通天閣下のストリップ小屋・楽屋、中之島の高速道路工事現場、大阪城公園、十三のアパート、梅新のパチンコ屋、宗右衛門町裏の暗がり、銀橋、天満橋通り、桜宮公園、心斎橋筋、庄内の住宅街、難波新地、丼池))/岸和田市(岸和田駅)/堺市(堺北署)
【京都府】京都市(淀競馬場)