街に流れ込んできたチンピラが、働くことの美しさ、勉強することの楽しさを同じ世代の若者たちから教えられる。舟木一夫のヒット曲で綴る青春大作。
たくさんの織姫が働く尾西市に、チンピラ昌次が弟分のサブを連れて乗り込んできた。組長の命を受けて、一人でも多くの女工を辞めさせて高く売り込もうという魂胆だ。汁粉屋「満月」に落ち着いた昌次は、店に来たサツキという女工のことが好きになり、お汁粉代をサービスするが、サツキは翌日「私、ヤクザは嫌いよ!」とお汁粉代を返しに来る。昌次は、かつてのチンピラ仲間の太一が自分の素性をサツキにバラしたと確信し、太一を神社に呼び出して殴りつけるが、逆に仲直りすることになる。太一とサツキは昌次を更生させようとハイキングに誘うが、歌もほとんど知らない昌次は一緒に楽しむことが出来ない。そんなある日、サツキの父が胃ガンにかかり、入院費の必要に迫られたサツキは女工を辞める決心をする。