大日本コソ泥伝
だいにっぽんこそどろでん

新しい大型喜劇路線として自信を持って贈る日活の「大日本シリーズ」第一弾。東西喜劇陣を動員しての泥棒合戦は正に天下一品の爆笑大作

月もおぼろな春の宵、ここ豊臣秀吉の末裔、徳兵衛氏の邸宅に忍び込んだ黒い影、これこそ忍者スタイルに身を固めた怪盗石川二十五右衛門。狙うは、先祖五右衛門が八百回試みて失敗したという豊臣家家宝の比類なき“千成ダイヤ”。さてさて首尾よく忍び込んだこの二十五右衛門、パッと目覚めた徳兵衛を素早くインスタント催眠術でねむらせ、用心棒の赤井、黒田、青木らを見事にまいて金庫に突撃したが、無念や無念、さん然と輝くダイヤを目前にしながら、非常警報がリーン、自動的に閉まった扉に手をはさまれてチョンボ!空を飛び、池の中をもぐり、やっとのことで自宅に逃げ帰った。肝腎の右手を負傷した二十五右衛門は、もはやこれまでと秘書の藤四郎を八方に飛ばせて、名だたる石川八人衆と呼ばれる子分たちを集めた。さて、そこで日本各地からはせ参じたるは、東京代表タワーの高井、モノレールの又刈、関西代表道頓堀のドブ之助、釜ヶ崎のナベ吉、東北代表おらがのズロ吉、んだの金六、四国代表メザシの六、フグの三太という面々であった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/12/6
94分/8巻/2580m/イーストマンカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】港区(東京タワー) 
【神奈川県】川崎市(登戸の浴場)
【大阪府】大阪市(通天閣)