早射ちジョー 砂丘の決斗
はやうちじょーさきゅうのけっとう

国際大ギャング組織マフィア団を相手に、エースのジョーが目にも止まらぬ早射ちと空手の極意で挑戦する日本版007の娯楽アクション。

夜の六本木のクラブから、水野組の組長・小野が幹部の松下とともに連れ去られ、貨物船の甲板で惨殺された。殺したのは、マフィア団日本支部と名乗る殺し屋・広瀬、矢島、そして黒川。数日後、関東刑務所から岡崎錠次、またの名・早射ちのジョーが出所した。出迎えの矢島に連れられ、広瀬らの豪邸に入ったジョーは、親しげに広瀬と手を握った。被らは警察大学の同窓だったが、 ともに過失で免官となり、暗黒街に身を投じたのだ。しかし黒川と矢島はジョーを敵視し、黒川がとびかかったが、ジョーの飛び蹴りがきまり、黒川は倒れた。 翌日、ジョーは、広瀬からマフィア団の殺し屋にやとわれたことを聞いた。マフィア団は約二百年前に地中海で結成されたギャング組織で、のちアメリカに渡り、世界的な大ギャングを団員にもつ恐怖団体にのし上がった。その残党がFBIの手をのがれて、日本にやってきているのだ。 ジョーは広瀬の命令で会った日本人ばなれした美人・青山マリから神戸へ運ぶヤクの見張りを依頼された。 その夜、急行の一等車で、二人の男がジョーに拳銃をつきつけ、ヤク入りのカバンを奪おうとした。しかし、その殺し屋は、影のように現われた広瀬と黒川に消された。 神戸でジョーは、極東貿易の社長でありマフィア団の幹部である鬼頭に会った。彼の元には、無音無火薬の新型拳銃ペリットガンが隠され、さらに空手の豪傑・陳がいた。 夜、黒川と矢島はジョーを誘い、特別犯罪調査局の局員・田中を襲った。そのとき同局員07号からの密告電話で03号が駆け付けたが既に遅く、田中は黒川に射殺された。防弾チョッキで助かった03号は、07号―実はジョーと、暗闇の中で手を固く握りあっていた…。 

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/10/14
モノクロ/8巻/2498m/91分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】中央区(勝鬨橋、晴海埠頭)/千代田区(霞ヶ関、パレスホテル、日比谷公園)/東京湾
【兵庫県】神戸市