鉄火場破り
てっかばやぶり
黄金の腕を持つ壺振りの政が、伝説のイカサマ師・カミソリの竜に挑む。裕次郎が鮮やかな壺振りで鉄火場の男に扮したアクション巨編。
明治の中頃。黄金の腕ゆえに国中の賭場から締め出された壺振りの源は、命を賭けた勝負を最後にこの世界から足を洗い、今では車夫として真面目な毎日を送っていた。ところが一人息子の政はサイコロに魅せられ自らを関東政と名乗り、源が止めるのも聞かずに、親譲りの鋭いカンと腕をもとに着々と賭場で名を売っていく。彼は源と同じく絶対にイカサマをやらないことでも有名になった。父の源をも負かす腕となった政は父に別れを告げ、厳しい旅修行に出ることにする。その後ろ姿に源は「カミソリの竜、こいつだけは忘れるな。恐ろしいサマ師だ」と忠告の言葉を送るのだった。旅の先々の賭場では皆が政の才能に怯え、その度に関東政という名前が彼らの頭に深く刻まれていった。ある賭場で、政のあまりの勝ちっぷりにカッとなった藤田は思わず政の振る壺を押さえたが、それがイカサマでない事を知り、おまけに渡世人の仁義を無視して命を助けてもらったことから政に全てを任せ、一緒に旅をすることになった。そんなある日、政はついにカミソリの竜と勝負の時を迎える…。
日本 製作:日活
日活
1964
1964/7/12
カラー/106分/シネマスコープ・サイズ/10巻/2903m
日活