赤い殺意
あかいさつい

強盗に犯された人妻が、男を憎みながらもその肉体に惹かれて関係を続けていくという「にっぽん昆虫記」に次ぐ今村昌平監督の最高話題傑作。

古い家族制度の中でいちばん下におかれ、いつもビクビクしながら生活している貞子(春川ますみ)は、大学職員の夫が留守の夜、強盗に犯されてしまう。ショックで死のうとするが死に切れないまま、その後も強盗と関係を持ち続けてしまう貞子だったが、いつしか強くしたたかに変貌を遂げていく…。

女性の心奥に隠れているバイタリティーさ、生命力の噴出を描いて、今村節が冴えわたる重喜劇。

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/6/28
モノクロ/150分/シネマスコープ・サイズ/12巻/4104m
日活
【宮城県】仙台市(仙台駅、仙台駅前のバスストップ、仙台駅の大時計、広瀬橋停留所、東北大学、民家)/松島町(松島駅)/古川市(農家)
【福島県】栗子山(福島・山形県境)
▲東北本線、▲上り急行「八甲田」