浅草の灯 踊子物語
あさくさのひおどりこものがたり

オペラ全盛期の浅草を背景に、一人の純情可憐な踊子と、彼女を愛しく思う二人の男たちが織りなす青春文芸ロマン。

大正中期、庶民の街・浅草ではオペラが全盛期を迎えていた。日本座には佐々木や山上といった人気スターが集められ、客席はいつも満員だった。画家志望の神田も一座の熱烈なファンの一人だった。ある日、上京したばかりの田舎娘がスカウトに連れられて、佐々木のいる幹部室に姿を現した。みるからに初々しいその娘・小杉麗子は佐々木たちに見初められ、入団することになった。普段は血の気の多い山上も、新人に対しては面倒見がよく、初めての土地で心細くしている麗子に色々と世話を焼いてやった。そして季節は過ぎ、すっかりあか抜けて別人のように美しくなった麗子は舞台で溌剌とした歌声を響かせていた。そんな折、山上の耳にある噂が入る。ファンである神田が麗子に対して異様に熱をあげているというものだった。良からぬことになっては困ると、山上は神田を呼び出し、真意を問うことにする。

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/3/14
カラー/91分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2485m
1964日活
【東京都】台東区(凌雲閣、今戸神社附近、浅草公園、伝法院、浅草寺)