人生劇場
じんせいげきじょう

父からスパルタ教育を受け、快男児に成長した青成瓢吉の波乱万丈で豪快な青春時代を描く。尾崎士郎の不朽の名作を映画化。

明治末期、青成瓢吉の父・瓢太郎は仁義を身上とする快男児であった。瓢太郎は息子を無鉄砲で漢気溢れる男にしようと、一風変わった育て方をした。幼い頃の瓢吉は気が弱く、近所の悪ガキにいじめられて泣いては、父に泣き止むまで庭の大木に縛り付けられた。またある時にはこの木を登りきれたら好きなものを買ってやると言われ、瓢吉は毎日その木にしがみついた。こんな風にして父のスパルタ教育は幼い瓢吉を叩きあげていった。月日は流れ、父の期待通り血の気の多い学生に成長した瓢吉は、東京の大学へ入る許しを父に求めた。しかしその頃の瓢太郎は縄張りが荒らされて満足な稼ぎもなく、悲し気な溜息をつくばかりだった。瓢吉はそんな父を見て苦学する決意を固め、親友を頼って上京し、ついに早稲田大学へ入学を果たした。しかし学内の様子には期待を大きく裏切られた。学長の椅子を巡って派閥争いに終始しているため、学問どころではなかったのだ。瓢吉はそんな雰囲気を変えたいと、学生運動を起こすことにする。

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/2/23
カラー/105分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2868m
日活