拳銃残酷物語
けんじゅうざんこくものがたり

たった一人の妹のために自らの命を賭けて、一億二千万円を運ぶ現金輸送車を襲撃!大藪春彦の同名小説を宍戸錠主演で映画化。スタンリー・キューブリックの『現金に体を張れ』を彷彿とさせるハードボイルド・アクション。

登川は3年前にたった一人の妹を交通事故で大怪我させられた腹いせに、その運転手を轢き殺し、服役していた。その登川を仮釈放させた伊藤は、有無を言わさず早速仕事の内容を喋りだした。現ナマで一億二千万円。日本ダービーの売上金をそっくりいただこうという、とてつもないデカいヤマだ。強奪メンバーは登川と、彼とは顔なじみの白井、ボクサー崩れの岡田、一度はボスの用心棒にもなった金に目のない寺本の4人。緻密なテストの結果、登川と白井は岡田と寺本をアジトに召集した。各自の役割が決められ、分け前も六千万円をボス、残りの六千万を4人で頭割りする旨を言い渡された。その時、ドアの外では寺本の女・圭子がじっと聞き耳を立てていた。登川は療養所に入院中の妹・梨江を訪ね「今度の仕事が成功したら一緒に外国へ行こう」と励まし、院長に会う。梨江の身体は手術をしても無駄とのことだった。失意の登川は弟分・滝沢から望遠鏡付きのショットガンを受け取り、白井らの大型トラック、ライトバンなどと雑木林へ向かう。時計の針は午後3時。「5分後に現金輸送車が来る。ドジを踏むな!7分間が全てだ!」4人は各自の持ち場につき、車が来るのをじっと待つ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1964
1964/2/1
モノクロ/87分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2365m
日活
【神奈川県】横浜市(横浜街道近く)相模原市(相模カントリークラブ)厚木市(厚木基地)          【東京都】調布市(多摩川川原)
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