駈けだし刑事
かけだしけいじ
新米刑事の捜査活動や色々な経験を通し、犯罪の影に映し出された人間の陰影を描く。
今は亡きベテラン刑事を父にもつ新田正介も、多くの駈け出し刑事と同じく厳しい試練の道を経て、ようやく所轄署へ勤務することになった。先輩の坂崎刑事について歩くこと、先輩たちへのお茶汲みが新田の主な仕事だ。そんな単調な毎日で唯一の楽しみは、坂崎刑事が立ち寄る花屋の店員・綾子に逢えることだった。綾子は病身の母を養うため、昼は花屋、夜はバーに勤めていた。お茶汲みにも馴れてきたある日、高利貸しの権堂が殺された。現場検証が行われ、兇器に使用したブロンズ像の指紋と、権堂が握りしめていた男物のボタンが物的証拠としてあげられた。新田は本庁の宗田刑事について被害者のメモを洗うことになった。権堂にひどい目に逢った誰もが、一度は殺そうと思ったこともあると訴える。しかし決め手になるようなものは何も出てこなかった。イラ立つ先輩刑事のとばっちりを受け、すっかりしょげた新田は、ある日ビアガーデンの前で綾子に呼び止められた。彼女に自分のみじめさ、不甲斐なさをこぼす新田に、突如綾子は権堂殺しの容疑者を目撃したと証言した。活気づいた捜査陣は、綾子が写真から選び出した三人の男と、逃走に使用された乗用車のナンバーを緊急手配するが…。
日本 製作:日活
日活
1963
1964/1/25
カラー/83分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2274m
日活
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