光る海
ひかるうみ

全篇に躍動する若い世代のモラル。愛と性、恋と憧れを大胆に描いて共感を呼ぶ石坂文学を、日活若手オールスター出演で映画化した青春超大作。

四年間、三十三人の女子学生の中で耐えてきた英文科の“七人のサムライ”―野坂、向井、浅沼、長沢、木村、川田、倉橋-は、いささかテレくさい思いで卒業式を迎えた。文学部にかぎって優等生は、作家志望で個性的な石田美枝子と、美しい葉山和子の二人の女子学生だったからだ。卒業のお別れのパーティが終わったあと、野坂は美枝子が忘れたハンドバッグを届けに家をたずねた。美技子は母の雪子と二人暮らし。雪子は田島と離婚した慰謝料でバーを経営していた。その晩、美技子と田島とともにホテルで食事をした野坂は、祝杯に酔った美枝子を家まで送り、愛の誓いも結婚の約束もなしに、キスして別れた。卒業後、同窓生は四方に散らばった。野坂は放送局、美枝子は家で創作、和子は伯父の矢崎が社長をしている貿易会社に勤め、浅沼も和子の口ききで、同じ会社の外事部に勤めることになった。そんなある日、しばらくアメリカに駐在させられることになるかもしれない浅沼が二年前から同棲している短大生・木村栄子の妊娠が分かり…。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/12/26
カラー/125分/シネマスコープ・サイズ/11巻/3450m
日活
【東京都】港区(ホテルオークラ、赤坂、ナイトクラブ「ゴールデン・赤坂」)/千代田区(日活ホテル、丸ノ内のラッシュアワー風景)/中央区(銀座)/大田区(羽田空港)/渋谷区(代々木公園)/豊島区(学習院大学)/▲伊勢丹の配達車、▲ボーリングセンター 
【長野県】軽井沢町(万平ホテル)