結婚作戦
けっこんさくせん
明るいお手伝いさんの生活を中心に、恋の当て馬作戦をユーモラスに描くホームドラマ。

夕暮れになると主婦達で混み合う駅前商店街に、泉家のお手伝いさん立花マリの顔が今日もあった。明るく親しみのあるマリは誰からも愛され、商店街の人気者だった。その晩、泉家のお嬢さん・節子の誕生パーティーが華やかに催された。用意したビフテキ料理を運び、キッチンでひとりおにぎりを頬ばっていたマリが庭に目をやると、夕方商店街で助けた野良犬がうづくまっていた。マリは主人に残しておいたビフテキをこっそり食べさせ、自分の部屋へかくまった。翌日、主人の許しを得て野良犬を飼うことになったマリは、クロと命名。番犬の役をさずけた。一方、商店街では女店員たちが、近く開店する酒店の店員に期待をかけていた。開店当日、噂の店員・正二が御用聞きに泉家へ姿をあらわすと、明朗でハンサム、ハキハキした男らしい正二の態度にマリも好感を抱いた。さて、泉家の節子には五郎という恋人がいたが、母は節子を社交界へ入れ、良家の男性と交際するチャンスを与えたがっていた。ある日、節子の依頼で代役としてパーティーに出席したマリは、鶴田という青年に誘われるままにツイストを踊り、歌を歌いまくった。そのころ、節子の父・初之輔は会社経営がうまくゆかず、頭を痛めていた。数日経ったある日、日本電子工業社長の御曹子・鶴田から節子へ見合いの申し入れがあった。マリがいつか節子の偽名でお相手した男だ!マリと節子は秘策を練り…。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/10/30
モノクロ/78分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2115m
日活