交換日記
こうかんにっき

交換日記を通してお互いの日常や人生観を知る、高校三年男女学生が紡ぐ二度とない青春の純愛の記録。

高山虹子と八木啓介は高校三年の同級生。啓介は、以前から虹子が好きでたまらなかった。ある日啓介は、廊下に掲示された体育祭のスナップ写真の中から虹子の写真をそっとポケットにしまった。わずかな変化にも敏感な生徒達は、大騒ぎ。張本人の啓介は虹子を喫茶店に誘うと、写真をはがしたのは自分だと白状し「貰ってもいいだろう」と頼みこんだ。はじめは憤慨したシンの強い虹子も、啓介の真面目な表情に怒る気になれず、これを機会に親しい友達づき合いが始まった。いつしか下駄箱を恋の郵便箱として、日記の交換がはじまった。写真の盗難が啓介の仕業だとわかると、クラスでは陰口を言う人もいたが、そんな奴らには目もくれなかった。虹子の家は貧しく、大工の父が事故で入院してからは虹子が学校のあとアルバイトへ通い、家計を補った。心配して彼女を手伝う啓介の優しい心づかいが、虹子には涙が出るほど嬉しかった。そんなある日、虹子が下駄箱を間違えたことから二人の交換日記が噂になり、嫌な憶測に悩まされた二人は、学校へ行くのが嫌になってしまう。さらにはホームルームで「男女交際と風紀問題」の討議が交わされ、議論は次第に写真盗難や交換日記の件など個人攻撃に変わっていき…。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/5/26
モノクロ/7巻/2165m/79分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】中央区(銀座四丁目交差点)/調布市(京王遊園・ティーカップ)
【神奈川県】横浜市(中村橋商店街・渡辺果実店前、戸塚・山崎パン工場、千代崎町=惣菜店オープンセット、新子安・浅野学園グランド、本牧・八王子海岸)
【京都府】京都市(四条大橋、二条城、渡月橋、桂川畔、京都駅)