太陽への脱出
たいようへのだっしゅつ

日本で存在を抹殺された男がバンコクの地で死の商人として武器密輸に暗躍する。石原裕次郎主演でおくるアクション巨編。

動乱の東南アジアに日本製武器が流れているという黒い噂が立ち、新聞記者・佐伯正平はその調査のためバンコクに飛んだ。佐伯記者が武器輸出に疑いを持ったのはそれより1年前、偶然ある人妻から夫の失踪事件の調査を依頼された時からだった。失踪したのは貝塚製作所の社員・杉浦で同僚の速水とともにバンコクに派遣されたまま消息を絶ち、それからしばらくして死亡通知がきたのだ。不審に思った佐伯記者が調査をすると、浮かび上がってきたのは日本製武器の密輸出だった。バンコクに着いた佐伯記者は精力的に動き、ついにクラブドラゴンの経営者・劉が実は死亡したはずの速水その人であることを突き止める。さらに速水のマンションへ行くと、速水は留守だったがそこには杉浦がいた。杉浦に事情を聞くと、貝塚は密かに武器を作りそれをバンコク駐在の速水、杉浦の手を経てベトナムにさばいていたが、当局の追求が迫ったので地下に潜り、発覚を恐れて二人を祖国から抹殺、帰国できないよう暗殺者に監視させていることが判明する。そして今、速水は相変わらず危険な死の商人を続けていたが、杉浦は絶望からアル中になっていた。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/4/28
カラー/110分/シネマスコープ・サイズ/10巻/3013m
日活
【東京都】大田区(羽田空港)
【海外】タイ(バンコク、アユタヤの廃墟、ワットポー寺院、バンコク空港、トレンサップ湖畔、メナム河、水上スラム街))
パンアメリカン航空ジェット機機内