若旦那日本晴れ
わかだんなにほんばれ

「サラリーマン物語」シリーズで好評の山田吾一が、熱血漢の大学生に扮して大暴れする青春喜劇!

水野吾郎のニックネームは“若旦那”。実家が資産家で、ヌーボーとした風采が若旦那然としているからだ。クラスメイトで親友の生島明夫と下宿している“かもめ荘”に、吾郎の叔母と称する二世の妙な婆さんが訪ねてきた。小百合という名前は可愛らしいが、合気道初段の大変な婆さんだ。アメリカからはるばる日本見物にきたというので、吾郎と明夫が東京見物に連れていくと、婆さんはヌードやパチンコの氾濫におカンムリ。「大和魂を持たせてからアメリカに帰るよ」と宣言すると、ホテルを引き払って下宿に乗りこんできた。翌日から婆さんは、吾郎と明夫を連れて合気道の道場へ。そして家へ帰ると精神教育。連日のキビシイ教育に、明夫はとうとう夜逃げしてしまった。ところで何が幸運に結びつくかわからない。寝不足の吾郎が講議中にイビキをかいたことから、吾郎は女子学生の寺本道子と仲良くなった。ボーっとしていた明夫も自家用車に体当り、その車を運転していた美人の大山みどりと近づきになった。みどりの父・健吉が社長をつとめるホテルのボーイとなった明夫は、懸命に働いて健吉に認められ、まんまとみどりと婚約した。一方、吾郎は道子の素性を全然知らない。いや、知ろうとしないのである。吾郎は道子のすすめで第六物産の見習社員採用試験を受けたが、試験官と喧嘩。ところが奇妙なことに採用通知が届き、吾郎は見習社員として働くことになった。が、さっそく金庫主任の山下と大喧嘩し辞めようと考えているところに明夫がニュースを持ってきた。第六物産の鈴木専務が寺本社長追い出しの陰謀を企んでいるという。しかも寺本社長は、道子の父だというのだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1963
1963/3/13
モノクロ/6巻/1913m/70分/シネマスコープ・サイズ
日活
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