サラリーマン物語 大器晩成
さらりーまんものがたりたいきばんせい
米国の会社と提携を成功させるためライター会社若手社員三人が奮闘する姿をユーモラスに描くサラリーマン喜劇。
百地金太、平賀吾介、伊東明の三人はライター会社の新鋭社員。将来の社長を目指し、それぞれ仕事に励んでいるが、ときには遅刻もするし、うっかり上役の見送り出迎えを怠ることもある。そんなとき彼等はサラリーマン読本を開いてみては、溜息を洩らす。ある朝、社長の帰国日であることを忘れた三人は土井課長から雷を落とされ、留守番を命じられた。絶望的な顔をした三人の前に、シーザー・ピタゴラスなる外国人が現れ「ガスライターを一個一ドルで百万個契約したい」という。三億円の取引に三人はびっくり仰天。ところが金太が「一個一ドルなんて、うちの製品は玩具じゃない。」とピタゴラスを睨みつけ、吾介と明は狼狽。ピタゴラスは捨てゼリフを残して立ち去った。今回、米国から一人娘を連れて帰った社長の星は「この三か月で最も目ざましい働きのあった独身社員を娘の不二子の婿にする」と言明した。独身社員達は社長令嬢を射落とすためガールフレンドを捨て、婚約まで解消する者も出てくる始末。土井課長に「君達の大器晩成型を買っている」と期待された三人も、名誉回復のチャンスとばかり身ぶるいした。そこへ、米国一流のライター会社社長バルブ氏が日本の会社と資本提携をするために来日した。是が非でも契約を取れという社長命令に独身社員達は右往左往するが、バルブ氏は女を世話しないと交渉に応じず接待費は膨らむばかり。ついに責任をとらされた土井課長が転動を命じられることとなり、これを聞いた大器晩成型の三人は怒りを爆発させ…。
日本 製作:日活
日活
1963
1963/2/20
モノクロ/74分/シネマスコープ・サイズ/6巻/2023m
日活
【東京都】中央区(東京駅八重洲口辺り・朝の出勤風景)/大田区(羽田空港)/千代田区(有楽町高速道路下・サービスセンター)/台東区(山谷)