金門島にかける橋
きんもんとうにかけるはし
台湾を舞台に、戦争に翻弄されながらも国境を越えて愛を貫こうとする男女の姿を、石原裕次郎主演で描く。後に台湾ニューシネマの傑作を続々と生み出すことになる中央電影公司と日活が共同製作した大作アクション。
3年前。外科医・武井一郎は東京の病院で朝鮮戦線から送られてきた負傷兵の手当てに没頭していた。そんなある日、中国服を着た女性が負傷した従軍記者の許婚者を訪ねて台北からやって来た。だが許婚は既に亡くなっていた。それを知った女は失神し、手当てをした武井は次の手術に走ったが、誤診から麻酔で患者を殺してしまった。ペニシリンによるショック死と発表する主任教授に対し武井は院長に真相を伝え、辞表を叩きつけた。その夜、武井はあの中国服の女性と再会する。彼女の名は楊麗春といった。武井は傷心の麗春に生きる力を与え、彼女は元気に台北へ帰っていった。武井が贈った一粒の真珠を握りしめて…。一方、病院を辞めた武井を受け入れてくれる大病院はどこにもなく、彼はシップドクターの職に就く。そして3年後、貨物船ドラゴン丸で金門島に上陸した武井は中共の砲撃の中、楊麗春と再会する。
日本
製作:日活 中央電影公司 配給:日活
1962
1962/11/3
カラー/107分/シネマスコープ・サイズ/9巻/2931m
日活
【東京都】新宿区(戸山町・国立第一病院、同・脇の坂道)/渋谷区(渋谷穏田グリーンタウン)/千代田区(有楽町三井ビル日東紅茶喫茶室)/中央区(三原橋・明裕国際会館内高島真珠店)/港区(東京タワー、東京湾の遊覧船上)/大田区(羽田空港)
【海外】台湾 野柳(ドラゴン丸船上、金門小学校分校校庭、岸壁、砂浜、岩礁地帯、漁港、防波堤、魚市場)/台北市(台北博物館、台北植物園、台湾大学正門前、桃園・景福宮、総統府広場、中山堂表、台北駅、台北松山空港、中山南路、衛陽路、台北市街)/高雄(高雄駅、左営軍港へ至る道、左営軍港、高雄海上、高雄近くの海岸)/金門島(繁華街、露地、桟橋、軍人服務社、要塞病院、金門飛行場)