ポンコツおやじ
ぽんこつおやじ
ポンコツ船の船長とその息子や下町の陽気な人々の生活を描く喜劇

ポンポン、ポンポン、エンジンあげて、ポンコツおやじとムツゴロウのコンビは、今日も水上白タク「ポンコツ丸」でノンビリ川を行き来していた。そんなある日、橋の下を通ろうとしたその時、うら若い女とジンジロウが空から降ってきた。時は流れて数日後、船着場で客引きしている二人のところに、ムツゴロウの契約恋人のチラリが飛んできた。「大変、大変よ!」「何だい、大変って」――ポンコツ、ムツゴロウの二人が住んでいる電車バラックに帰ってみると、コッペ婆さんが馬面の男とやりあっていた。先祖伝来、守ってきた土地がオリンピック道路建設のため、立ち退きを迫られているのだ。「おい、何しにきやがった。俺たちは意地でも立ち退かないぞ」。さらに数日後、先日、川に飛び込んだ女・咲江もポンコツの素早い救助で元気になって退院してきた。よくよく話を聞くと、奉公先の奥様、お嬢様、飼犬のリルとデパートへ買い物に行ったときリルが何処かへ雲隠れ、それで無垢の操をドブ川に落とす哀れな物語となったのだと…。ポンコツは立ち上がった。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/11/14
77分/7巻/2107m/モノクロ/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】港区(国電浜松町駅付近の放射1号高速道路、西応寺商店会通り、芝七軒町=現・芝大門一丁目)/隅田川
※田町と浜松町間のガード下にポンコツが住む電車の家のオープンセットを建設。