機動捜査班シリーズ第10弾。大東京に君臨する暴力組織にチンピラ雷族を使って殴り込みをかける謎の男を追って、お馴染み警視13号が活躍する本格的アクション
数年前まで檀一家と張り合っていた新宿の甲田組は、組長の死後、都内のシマを次々に乗っ取られ落ち目となっていた。幹部の土屋は組の再興のため、刑務所で世話になった男・三木が出所したところで組に迎え入れ、死んだ甲田の情婦・利恵が経営するバー「モンタナ」に三木を連れていく。同じ頃、ジローを首領とするカミナリ族「シーホーク」の一団は海や山の行楽客などから手当たり次第に恐喝していた。今日もバー「モンタナ」に来て、狼藉をはたらいて去って行ったが、三木は彼らを巧みに手馴付け、檀一家が勢力を広げていた湘南海岸で暴れさせた。それを見ていた檀一家の幹部・勝又と健は子分を使ってヤキを入れさせた。三木の狙いは当たり、ジローたちに入れ知恵をしては、彼らの機動性を利用して檀一家に殴り込みをかけさせた。勝又は誰かが陰でシーホークを操っているとにらみ、メンバーのトミーを拉致して吐かせようとするのだったが…。