横浜の風間興業のチンピラ大森信次は、歌がメシより好きな松宮アキラを自分の弟のように可愛がっていた。信次は風間が経営するジャズ喫茶で飛び入り出演していたそのアキラを、東京で一流の山田プロに売り込んでやった。山田プロの社長、山田美加は信次とアキラが少年院出なのと、風間興業に関係していることがちょっと気になったが一応契約は結ばれた。この事を聞いた風間は、信次にメンツを汚されたと怒り、幹部の白須、松永らにヤキを入れさせた。しかし乱闘のさなか、松永の拳銃を手にした信次は夢中で引金を引き、白須を傷つけ、さらに風間まで射ってしまった。驚きの余り、その場を逃げ横浜駅に駈け込んだ信次は、発車寸前の湘南電車に飛び乗った。山田プロに入ったアキラは東京の有名なジャズ喫茶に出演し、短期間でスターの座にのし上がっていったが、風間興業の松永や大野がしつこくアキラの楽屋に現われては信次のゆくえを訪ねるのを訝った。一方信次は、沼津付近でトラックの居抜き強盗を追い払ったことから運転手の円三と知り合い、円三の家に世話になる事になった…。