機動捜査班 港の掠奪者
きどうそうさはんみなとのりゃくだつしゃ

港湾労働者のピンハネをする二大勢力の縄張り争いを中心に覆面パトカー警視十三号が活躍するおなじみ機動捜査班シリーズ第9弾

港湾荷役の丸藤商事は社長の丸藤が挙げられて以来、すっかり落ち目になっていた。幹部の橋本は丸藤の女房・範子をたてて、子分の大浦、政らとともに組の再興を図っていたが、新興勢力の菅原運輸が目の仇だった。彼らは港にたむろしているアンコ(日雇労務者)の血と汗を吸い取る波止場のダニなのだ。ある日、アンコの焼酎松と上方(ゼイロク)が荷物の持ち出しをしていることを嗅ぎ付けた橋本は、アンコ仲間の“大学”こと定を使って菅原の手配師に知らせると同時に、リンチの現場を警察に知らせた。いわば合法的な殴り込みだ。しかし、大宮刑事らが駈けつけたときにはすでに姿をくらましていた。橋本は第二の手として菅原と幹部の鹿島が焼酎松を消す相談をしているところを隠しマイクで録音した。伊藤部長刑事が率いる機動捜査班は、事件が単なる暴行沙汰ではなく背後に大きな組織が連なるものと睨み、ひそかに大宮をアンコの中に潜行させるいっぽう、被害者の足取り調査に全力を注いだ。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/7/25
モノクロ/6巻/2024m/74分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】港区(東京港、埠頭附近、新橋附近の道/品川区(天王洲野球場)/千代田区(警視庁前)/三笠製薬本社