ひとり旅
ひとりたび

口笛と共に何処からともなく現われ悪党の上前をはねるエースのジョー。一度は凶弾に倒れたジョーが謎の復活を遂げ、暗黒街の暴力組織に挑戦する凄絶アクション。

悪党どもが密輸取り引きをする度に、どこからともなく現れて現金を奪っていく一人の男がいた。人呼んで「悪党税のジョー」。その名は暗黒街のボスたちの間でも恐怖の象徴として恐れられていた。ある夜、港町の倉庫街で二人のボス、鬼島と高堂が取り引きのために落ち合っていた。すると案の定、拳銃を構えたジョーが現れた。二人がおとなしくジョーに現金を渡した直後、物陰に隠れていた子分たちがジョーに向けて一斉射撃を始めた。なす術なく蜂の巣にされるジョー、死体は沖合へと投げ込まれた。その後、鬼島はジョーが蓄えていたという預金を奪うため手下を使って通帳を手に入れたが、全て引き出された後だった。一方、高堂の方もジョーと共に海に沈めた車を密かに引き上げ、その財産を狙っていた。鬼島と高堂はジョーを倒すために一時手を組んだが、隙をみては相手を出し抜こうとする思いを腹に抱えていた。しかしある日、二人の元に不気味な手紙が届く。「海の底は冷たかったぜ ジョー」。あの夜仕留めたはずのジョーからの手紙を受け取った二人は恐怖に慄いた。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/6/24
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2340m
日活
【神奈川県】横浜市(港の見える丘公園、横浜港、繁華街、山下公園)横須賀市(三浦岬)           【千葉県】富津市(東京湾第二海堡)、木更津市(木更津)