二階堂卓也 銀座無頼帖 帰って来た旋風児
にかいどうたくやぎんざぶらいちょうかえってきたせんぷうじ

『月光仮面』の川内康範の原作をもとに、小林旭が神出鬼没のヒーローに扮した『銀座旋風児(マイトガイ)』シリーズ第5弾。お馴染み二階堂卓也が、国際コールガール組織に挑む。

「二階堂卓也帰国新作発表会」の開幕時間が迫り、ホールは若い女の歓声で溢れていた。ところが肝心の卓也の帰国が遅れ、代役を立てて舞台を進行することに。幕が開き、ライフル銃を使った踊りが終わろうとする時、代役を狙ったライフル銃に実弾が入っていた。観客は騒然。パトカーが楽屋裏に飛び込み、中村捜査課長が政吉ら関係者を呼び非常警戒を張った。その頃、ホールに駆けつける東都タイムズの荒木の車のそばで一台の乗用車が突如炎上し、運転手が即死してしまう。この運転手はホールの電気係で、卓也の代役の殺人事件の時、一瞬停電したことから犯人と目されていた男だった。殺人後犯人が即死、手掛かりは乗用車のそばにいた労働者風の老人の奇怪な行動と、死体からみつかった横浜に停泊中のサクラ丸の紙片だけであった。さらにその頃、卓也が香港から乗った航空機が海上に不時着したという報せが入り、警視庁は大混乱となる。その夜、横浜のサクラ丸に黒いソフト帽の男が乗り込み、船員を締め上げ「第三カモメ丸」という言葉を聞き出し、闇に消える。この男を追うようにして中村課長らも紙片を頼りに横浜に現れた。しかし待っていたのは、失踪中のファッションモデル・三谷正子の溺死体だった。

日本
製作:日活 配給:日活
1962
1962/6/10
カラー/78分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2127m
日活
【東京都】中央区(銀座)/大田区(羽田空港)/港区(東京湾、台場)
【神奈川県】横浜市(横浜港)/三浦市(三崎海岸)